当サイトと「ゲームをつくるひと」について
《ゲームをつくるひと》ってなに?
ゲームに対する思いや考察、意見、見方などをまとめて
保存・発信する流れを産み出す。
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これから「ゲームを作ってみたいな」と思う人に
「やってみよう」と一歩踏み出すきっかけを与える。
という理念の元に動いている企画になります。
コンテンツとしてはインタビュー動画や記事などです。
《企画立案のきっかけ》
私自身が大学生で未来を考えたとき「ゲームをつくるひとになりたい!」と思って調べ始めたことでした。
私はそれから、ゲームに対してのアンテナをどんどん広げていきました。
「ゲームが好きだ」という思いをより深くするためには、この社会でゲームがどんな意味を持って存在しているのか初心者なりに知りたかったから。
そして「ゲームをつくること」ってどういうことだろう?「ゲームをつくるひと」ってなんだろう?と思ったからです。
今までやってこなかったジャンル・見たことも聞いたこともないゲーム会社のゲームをやってみたり
ゲームのプロモーションビデオを見漁ったり
大好きなゲーム音楽はどうやって鳴っているのか調べたり
VRはどうやってゲームの世界で生まれて生きているのか色んな意見を聞いたり
子供のころ大好きだったゲームを作った人のインタビューを読み漁ったり
ファミ通の「ゲームのムズカシイ話」(西川善司さんのコラム)のバックナンバーを読み漁ったり…
などなど、手が届くところにあったのに、今まで自分が見落としていた「ゲームへの思い」に触れていきました。
いろんなゲームをつくるひと
そんなことをしている中で、ゲーム会社に所属していないにも関わらず
「ゲームをつくるひと」として活動をしている様々な人たちを知りました。
一般的に「個人開発者」「インディーズゲーム開発者」と呼ばれる皆さんです。
(正確にはインディーズは"独立性の高い"という意味です。同人ゲームとも取れますが、実際に家庭用ゲーム機で配信している方々もいます)
スマートフォン向けのアプリとして、ゲームを配信している人も少なくありません。
それぞれ、昼間は会社に行き 夜はゲーム開発をしている人や
会社をやめ、スマホアプリやゲームで稼いで生活をしている人
僕の知らなかった、様々な「ゲームをつくるひと」がそこにはいました。
・・・・・
さらに振り返ってみれば、
ニコニコ動画で実況を見ていたあのフリーゲームもRPGツクールで個人のひとが作ってました…あの名作ホラーゲームも… あの理不尽2D死にゲーも…
・・・・・
ーー『当たり前』は危険
長年のゲーム好きにしてみれば、ちょっと考えれば当たり前のことかもしれません。
けれど、その当たり前は「色んな人の意見や歴史が塊になったもの」です。
少しずつ解いていかないと、その真意や経緯はわかりません。
私自身も、勉強不足どころの話ではないほど解っていません。
その大きな謎に挑むための一つの材料・道具として
「ゲームをつくるひと」はこう思っているんだよ。
「ゲームをつくるひと」はこんな苦労をしていたよ。
「ゲームをつくるひと」は以外と近くにいるよ。
と、情報や経験を共有してあげる。アップデートしてあげる。
これから「ゲームを作ってみたいな」と思う人に
「やってみよう」と一歩踏み出すきっかけを与える。
そんなコンテンツの一つとしてこの「ゲームをつくるひと」が役立つことを祈っています。
個人開発で「ゲームをつくるひと」 yuta編
こんにちは
ゲームをつくるひと企画者の瀬見川エミシ(@SemiRiver)と申します。
今回は、前回のドット絵対談でもお招きしたゲームクリエイターyutaさんに
「ゲームをつくるひと」になったきっかけ。
ゲームをつくることを仕事にするという意味。
ゲームサウンドへの思い、サウンドトラックを作ることになったきっかけ
そして「未来のゲームをつくるひと」へのメッセージなど
を語っていただきました。
《ゲストプロフィール》
yuta(@yyuta342)さん Follow @yyuta342
奇妙で不可思議なアドベンチャーゲーム「StrangeTelephone」の開発者。
グラフィック、プログラム、サウンドなどほぼ全てを個人で開発しています。
電話番号を入力すると生成される、不思議な世界を探検していきます。
この番号から生まれる世界ですが、番号さえ同じなら同じ世界が生まれます。
なので、面白い世界を見つけたらSNSなどで共有したり、みんなで攻略してみるのも面白い新機軸のゲームです!
ここからインタビューの内容になります。
《ゲームつくりについて》
──ゲーム作りを始めたきっかけはなんでしたか?
yutaさん:
中学生の時にSTG-CIRCLEというシューティングゲームを作って公開できるDoCoMoのiアプリを始め、様々な個性あふれるiアプリのゲームに触れることで「自分も同じように好きなゲームを作りたい。」と思ったのがゲーム制作を始めたきっかけでした。
普通科の学校に通いつつiアプリのゲーム開発を細々と続けて、当時SNSや掲示板で出会った方々と交流を深め技術を学びました。
その後も色々ありましたが、20歳くらいの時に初めて知った洞窟物語、ゆめにっきなどのフリーゲームを通して「1人でもこれだけ凄いゲームを作れるんだ…」と衝撃を受け、個人ゲーム開発者として生きていきたいと本格的に思うようになりました。
その後フリーター生活をしながらStrangeTelephoneを開発し、ゲームを完成させる為にアルバイトを辞めて今現在という感じです。
──遊ぶ側から作る側になったことでの変化はありましたか?
yutaさん:
今でも変わらず沢山ゲームで遊びますが「ここの実装、グラフィック表現はどうやってるんだろう」などと、技術的な事を頭に思い浮かべながらプレイするようになりました(笑)
(何だかんだ10年以上一人で開発をしているので、遊ぶ側から作る側へ変わったという意識は全く無いです。)
──個人開発者として、「ゲームをつくるひと」として生きていこうと決めた時はどんな気持ちだったのでしょうか?
yutaさん:
ネガティブな考えからお話すると"誰かの下で働く"ことが個人的にすごく苦手で、働いていた頃とても辛かったということ。
元々は"職人"という働き方に憧れがあったので「ゲーム職人」がいてもおかしくないと思い、とことん拘り抜いた自分がプレイしたいこの世にないゲームを売って生きられたら自分自身の心は満たされるだろうなと思い始めました。
"ゲームをつくるひと"になるために行ってきたことは、もちろんゲームを作り続けて技術を磨くことも重要ですが、ゲームを作ることだけをせず様々な物をインプットすることです。
旅したり、映画・アニメを見たり、漫画を読んだり、楽器を弾いたり、他の人の作品に興味をもつことで自分自身の制作に大きく影響を与えてくれます。
これから目指す人は"何を作りたいか"を明確にした方がいいかもしれません。
"何を作っていいか分からないけどなんとなく楽しそうで、格好いいからゲームを作りたい。"だと間違いなく途中で挫折します。
僕はとにかく作りたいものが多くて困ってます、常にアイディアは湧き出ている状態です。
あとは作ることを"とことん楽しむ"ことが一番重要なのかもしれません。
──先日質問箱にて回答されていた「学生時代はそういう教育により色々迷っていたかもしれませんが、自己を確立した今は何も迷ってません、沢山失敗しつつも人生楽しいです。」というのをもう少し掘り下げてお聞きしたいです。
yutaさん:
悪い言い方をすれば学生時代の自分は、正に教育によって脳が支配されてたんだとつくづく思います。
苦しみながら就活をして、"普通の会社"に勤めなければいけない、苦しい未来が待っている。それをすることが絶対悪とは思いませんが、視野を広げてみれば選択肢が沢山がありました。
そして、少し先の未来が見えない中で手探りで生きる道を模索している…そんな今が僕にとっては人生で一番楽しいのです。
どの会社に勤めようが絶対安心なんて未来は無いのならば、とにかく好きなように生きてやるぞという精神です。
実はゲーム開発を本格的に始めて考えが変わった点も1つあり"応援してくれる方々"の為に頑張ろうと思えるところです。
初めは自分の為という考えのもと開発をしていましたが、今では心にある程度余裕もでき他者の為の創作も素敵だなという考えも生まれました。
《ゲームサウンドについて》
──ゲームサウンドにはどんなチカラがあると思いますか?
yutaさん:
僕にとってゲームとゲームサウンドは一対で、絶対に切っても切り離せないものです。
ゲームサウンドは感情と同期するもので、記憶に強く焼き付きます。
例えば「ゼルダの伝説 時のオカリナ」ですが、あのゲームは今でもプレイするくらい好きです。
それは革新的な操作と王道ストーリーもありますが、なにより記憶に焼き付くサウンドによって多くの人に評価されているんだなと思います。
──StrangeTelephoneのサウンドもご自身で作られていますが、そうしたきっかけをお聞きしたいです。
yutaさん:
僕は作曲に関しては特に素人で作曲の知識は浅いです。ただ、大きく影響を受けた「ゆめにっき」「LSD」も音楽が評価されているところを見ると、やはり"自分で作ってみたい"という気持ちが強く、今回のStrangeTelephoneでも挑戦してみました。
楽器は軽くギターが弾けるくらいのレベルなので、ドラムパターンに合わせてMidiキーボードを指1本で弾きながら心に残るメロディラインを探りつつ、時には鼻歌を歌ってみたり…(笑)
──サウンドトラックが配信予定とのことですが、配信を決めたきっかけはなんだったのでしょうか?
yutaさん:
まさか僕もサウンドトラックを作ろうなんて考えが初めからあったわけではなく、プレイしてくれた方々から"サウンドも好き!"や"曲良かったです!"などという嬉しい報告を沢山いただいたからこそ制作しようという考えに至りました。
《"未来の"ゲームをつくるひとへ》
──"ゲームをつくるひと"として、「"未来の"ゲームをつくるひと」やその他クリエイターを目指す人に向けてのアドバイスやエールをお願いします。
yutaさん:
正直僕自身も本当にまだまだレベルが低いです、世の中にはもっともっと凄い作品を作る人達が山ほどいます。
ただ1つ言えることは、とにかくここは"作品を通して人と人が繋がる世界"なので、まだ作り始めていない人はたった今この時からでも作り始めて欲しいです。
インプットもアウトプットも止めてしまったら成長もそこで止まりますし、手や頭を動かし続けて他者の技術や表現をリスペクトしつつ上手く取り入れることが重要かと思います。
稚拙な文章だったかもしれませんが、多くの人に気持ちが伝われば嬉しいです。
──ありがとうございました!
yutaさん、なかなか言いにくいであろう過去のお話などを含め、貴重なお話ありがとうございました。
私自身も就職活動の中で「やりたいこと」「好きなこと」「つくりたいもの」を見失い掛けたことがありました。その時に、yutaさんのような「好きを貫いてつくるひと」の作品に、私は救われました。
そんな時に思いついた、辿り着いたのがこの企画です。
この記事が、yutaさんの思いが、「"未来の"ゲームをつくるひと」の道しるべの一つとなることを祈っています。
そして──もっとyutaさんを知りたい!自分も質問してみたい!表現をリスペクトしたい!と思った皆さんは
Twitterのタグ
#StrangeTelephone - Twitter Search
で検索してみましょう。 幸せになれますし強くなれます!自分で調べて吸収する。それが「つくるひと」への一歩です。
補足:今回記事内に出たゲームの紹介
ゆめにっき
とても暗い雰囲気の、夢の中(という設定)の世界を歩き回るゲームです。
作者サイト:KIKIYAMAHP
ツクールMV版ゆめにっき配信サイト:ゆめにっき | AndApp
開発者の見た"夢"を基にデザインされた(と言われている)ゲーム。
海外名は『LSD: Dream Emulator』であり、より"夢"をテーマとしていることがわかりやすい。
PlayStation.Storeページ:LSD
同作のアーティスト / デザイナー / 音楽家のインタビュー記事:インタビュー:佐藤理
高校生から「ゲームをつくるひと」 ますだたろう編
こんにちは
企画を立てさせていただきました瀬見川エミシ(@SemiRiver)と申します。
先日「ゲームをつくるひと」企画の一環として
インディーズゲーム開発者のますだたろうさんに
インタビューをさせて頂き、動画化させて頂きました。
《ゲストプロフィール》
ますだたろう さん Follow @succeed_msd
代表作はシューティングゲーム-EMER (動画内でも映像とともに紹介しています)
PCのマウスホイールを回してエネルギーをチャージ!
そしてショット!ショット!チェインプラズマ!
エネルギーのやり繰りが楽しいシューティングゲームです。
同作にて高校生ながら数々のゲームイベントに出展していました。
残念ながら現在EMERは開発休止となっていますが、これからもゲーム制作を続けていくそうです。
動画でも少し触れられますが、冬コミでゲームの展示、試遊を予定しているとか…!
予定よりだいぶ遅くなりましたがまたコミケにゲーム出します!が相変わらずドッタンバッタンという感じで現時点では何もできておりません 当日、一体どうなってしまうのでしょうか ご期待下さい https://t.co/SxPQyA8XRR
— ますだたろう (@succeed_msd) 2017年11月2日
《動画リンク》
『ゲームをつくるひと』 ますだたろう編Part1 ゲームクリエイター編
高校時代のゲームイベント経験などを中心に語っていただきました。
ゲーム作りのきっかけの一つとなった中学生時代の妄想ノートなどのお話もあります。
『ゲームをつくるひと』 ますだたろう編Part2 サウンドクリエイター編
ご自身の持つサウンドクリエイターの面を中心に語っていただきました。
また、ますだたろうさんが「つくるひと」を目指す後輩たちにもメッセージをくれています。
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ドット絵の魅力とは?ドット絵ゲームクリエイター対談
はじめまして!
今回企画を立てさせていただきました瀬見川エミシ(@SemiRiver)と申します。
ドット絵の魅力ってなんだろう?
ドット絵を懐かしいと思う人がいるのはなんで?
ゲームでドット絵を使う理由は?
ドット絵やってみたいけど何を使えばいいのかな?
などの疑問などを、実際にドット絵を描き
それをゲーム化しているお二人にお話を伺うことにしました。
yuta(@yyuta342)さん
奇妙で不可思議なアドベンチャーゲーム「StrangeTelephone」の開発者。
ノイズや光の揺らぎなど、ドット絵へエフェクトを掛けることでこんな表現ができるのか!と驚きました。
hako生活(@clrfnd)さん
現在アンリアルライフという新作を開発中!
開発中の"アンリアルライフ"は
— hako 生活 (@clrfnd) 2017年10月1日
記憶喪失でサイコメトラーの少女"ハル"が、
自分の記憶を探すため、無線信号機"195"と
旅をするアドベンチャーです。
10/8 #pixelartpark 4にて未公開シナリオをで試遊できます。
是非お越しください。#UNREAL_LIFE pic.twitter.com/DYcr00BpDF
また、COLOR FINDERというドット絵パズルゲームをリリースされています。
ドット絵や優しい世界観、ちょっと頭をひねる感じのパズル難易度。
滅茶苦茶ハマりました。
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